ストライダーはすごい![キックバイク・バランスバイク・ペダルなし自転車]

ストライダーってご存知ですか?
最近では三輪車よりもよく見るようになった、ペダルのないトレーニングバイクです。
足で地面を蹴って進んで、足を地面に踏んばって止まる。
めちゃくちゃシンプルなんです。
自転車より低年齢からチャレンジできる!
そのシンプルさゆえに1歳半くらいからチャレンジしてみることができるのです。
手でブレーキを握り、足でペダルをこぐ、その「操作をするという感覚」がいらないので、小さな子供でも直感的に乗れてしまうのでしょう。




うちのチョーナンも1歳半くらいで買い与えました。
最初はただ、またがって歩いてるだけでしたが、サドルにどかっと乗る感覚を身につけてからは、みるみる自転車っぽく乗れるようになりました。
「ハンドルで曲がる」とかって、教えなくてもできるようになるんですね!
子供のもつ運動本能ってすごいなあと感心したものです。




コケる恐怖を与えないこと。
ただ、最初は「こわい!」という感覚を持っているので、ちょっとコケたら嫌になってしまうことがあります。
そうすると数日間は乗りたがらない。
だから、できるだけ最初はコケないように、ハンドルを持ってやったり、真後ろから着いていってコケそうになったら即座に抱き上げる、ということを繰り返しました。

どうしても最初はサドルに座れず、どんどん腰が前にいって、ただまたがって歩いてるだけになるので、その時は腰を後ろにぐっと引いてやって「座る」ということを何度も何度もさせました。
サドルに座れるようになったら、どうやらその姿勢でバランスをとりながら進むのがこの乗り物なんだな、というのが分かるのか、急に自転車っぽい乗り方に変わります。
そこからが練習のスタートですね。




自分で進めるようになる。
緩い坂を上ってみる、下ってみる。
緩く下りながらカーブしてみる。
ちょっと速く足蹴りで進んでみる。
最初は「こっちにおいでー」とか「ここを曲がってみよう」とか「Uターンしてみよう」とか、たくさん声掛けしながら、いろんなコースや走り方へ誘導します。
ぐんぐん2輪の操作に慣れていくときです。
そのうち、いろいろ自分で走るコースを考えて遊ぶようになります。
このへんから、ケガが増えます!
嫌がっても、ちゃんとヘルメットをかぶらせましょう!




コケて泣くということが増えますが、油断するとコケる乗り物だ、自立してくれる乗り物じゃないんだということも、身をもって覚えていきます。
様子を見ながら、起こしてあげたり、自分で起き上がらせたりしました。




そしてだんだん、小さな下り坂では足をあげて自然とシューッと下れることなどに楽しみを感じるようになると思います。
下り坂では足蹴りしなくても進むんだぁ!というのは感動なのでしょう。
…だんだん無謀な下りチャレンジが始まることと思います。。。
これ放っておくと大怪我や大事故になりかねません。
大人は絶対に目を離さないように注意してくださいね!!!

いよいよ自転車に進級!
ここまでくれば、自転車の予備練習としてはバッチリだと思います。

うちのチョーナンは、4歳の誕生日に自転車を買ってあげました。
ストライダーと同じ12インチにしました。
ペダルを付けずにキックバイクと同じように乗れるようにして、その次に補助輪とペダルをつけてペダルをこいで進む練習、最後に補助輪をはずして自転車として乗る練習にうつります。

すでにキックバイクで2輪の基本が身についているので、案外すんなりと習得していきますが、ペダルをこぐという動作が感覚的にも筋力的にも意外と難しいようです。
とくに最初の踏みだしが難しいようで、何度もイヤになって「ペダルなんて外してくれ!」と言ってきました。笑
そのときは、子供の言うとおりにしてやります。
けど本人も「ペダルをこげるようになれば大人みたいに自転車に乗れる!」と分かっているし憧れもあるしで、そのうち「やっぱりペダルを付けてくれ!」と言ってきます。




筋力がまだない状態での最初の踏みだしは、コツをつかむまでは確かに難しいと思います。
いちばん進みだしやすいペダルの位置にセットしてあげて、なめらかな平坦路か、緩い下り坂で教えてあげるといいと思います。




補助輪のついた状態でペダルがこげるようになれば、補助輪をはずします。
止まっていても自立してくれる補助輪がなくなり、また踏みだしができなくなると思います。
そこで、ストライダーのときの進みだしを思い出させてあげてください。
まずはキックバイクのように地面を蹴って進みだして、ちょっとスピードをつけてからペダルをこぐと乗れる。
これをくり返し教えてあげてください。




乗れるようになったら、最後にブレーキを教えます。
今まで足をブレーキにしてたので、それも併用しながらでいいと思います。
手で止まれるようになったら、技術的な練習は終わりです。




ここからは、交通ルールやマナーの習得へと続くのですね。
チョーナンは今ここです。





下の子はイメージができてるので、覚えが早い。
ジナンは、チョーナンが乗っているのを見ていたので、頭でイメージがしやすかったのか、キックバイクにまたがり始めて3か月でもう地面から足を離してシューッと坂を下っています。
まだ2歳になったばかりです。

キックバイクというものがなかった頃と比べれば、自転車の乗り始めのハードルは格段に下がったと思います。

とても良いものだなぁと心底感動していますが、年齢的にかなり早くから2輪にまたがるという危険、大人が目を離さないことが絶対に必要です。

大人もいっしょに自転車で並走したりして楽しむのも良いですね。



