コロナ感染収束まで虹や休業します。…よりもお伝えしたいこと。

しばらく休業いたします。

コロナウイルス対策として色々な営業形態を模索しましたが、営業することそのもののリスクには贖えず、断腸の想いながら、長期休業をとることになりました。

5月7日の営業再開を目指しますが、それも状況次第です。

 

コロナウイルス感染拡大の影響は、滋賀でも深刻になってきました。

現在その感染拡大に歯止めが効かずに爆増している国や地域は、現在の滋賀県のような感染者数の時点で油断した結果であり、その後の惨状がとてつもないという実態は、あえてここで書くまでもないほど報道されています。

もうこのままの道を進む選択は採れません。

 

それでも、応援の意味も込めて来てくださるお客様。

本当にありがたく感じ、窓を全開にして換気しながら、席数を減らして間隔を広げたりしてでも「どうにか営業を続けたい」と3月中は考えていましたが、もう今は違います。

大事なお客様、スタッフや家族と私自身の安全のために、何よりすべきことは「営業しない」こと。

もはや席の間隔や換気の良し悪しや消毒の徹底といった次元ではないと、医療現場にいる友人や関係者さんからは聞かれます。

「いま何をすべきか」の唯一の答えは、「家にいること」で間違いないです。

 

4月に入っても、応援のために来てくださるお客様の姿がありました。

それでも売上は、4月に入ってから前年比1/3にまで落ちました。

もはや店舗運営の固定費の支払いすら怪しくなる売上です。

 

でも正直、気になったのは、その売上の落ち込みよりも…

…マスクもせずに平気でグループで来店される方。

…食事が終わっても1時間近く歓談されてるグループ。

…おひとりのご来店でも、お食事後にずっとスマホゲーム30分以上。

そんな人たちが、予想以上にたくさん来られます。

 

いくら席数減らしたって、換気したって、ご利用の都度アルコール消毒したって…この意識はヤバイわ。

たとえ虹やでの感染がなくても、どこかで感染を拡げてしまうポテンシャル超絶マックスやん…。

 

そこで改めて、いま営業していることのリスクを考え直しました。

どんなに店側が注意して営業しても、この2~3割のお客様の行動は変えられない。

いつ虹やを起点に集団感染が起きたっておかしくない、そんな状況でした。

でも、それはどこも同じだったのでは?いま営業してるお店も、同じなのでは?

 

お金の問題は後でどうにかできても、もし失った命があれば、それはどう頑張ったって蘇りません。

なにを優先すべきか、明らかなはずです。

 

そしてもう一つ、「経済的な死」ということが言われていますね。

うちも、それにあたります。

分かってもらえますかね、自分の為でありながらも半分以上は社会の為に休業するわけです。

政府から休業要請してるんだから、補償もセットで提示してくれ!と強く思いますが…

 

でもね、それを言う気はないんです。

悪いのは政府でも何でもなく、コロナウイルスだからです。

まずはこの疫病の流行を止めるために動くべき。

それが先。

 

決死の営業自粛を無駄にしないで!!

ここで言いたいことは、この言葉が全てです。

 

どの事業者であっても、この新型コロナウイルスの早期収束をなにより望んでいます。

虹やのような個人事業であっても、1日の休業によるダメージは相当なものです。

公務員の皆さん、会社員の皆さん、お給料がマイナスって想像できますか?

それが何カ月続くかも分からない不安と絶望、想像できますか?

それは、これまでどんなに健全な経営をしていたとしても、です。

それが、小規模事業・中小事業・大企業ともなれば、どれほどのものか想像がつきますか?

それが中小事業でも、補償上限200万円です。もはや気休めにもなりません。

あとは融資、つまり借金です。

虹やは、25日間の休業を決めました。

いま決まってる休業だけで25日間です。

状況から見て、その2倍も3倍も休業しなければならないことは明らか…。

本気で店の存続がヤバイけど、命にはかえられない、という想いだけです。

 

うどん屋やりながら、お客様に「うどん食べてる場合か?」という想いを持ちたくない。

お客様のことは、ずっと大好きでいたい。

そして何より、この事態が収束したときに、今までと変わらずお会いしたい。

休業以外に選択肢はありませんでした。

 

ごちゃごちゃと長くなったけど、何が言いたいかというと、命がいちばん大事だということです。

政府の補償額や支給方法やそのスピード感なんちゃらの話うんぬんの前に、なによりコロナ感染拡大を本気で収束に向かわせること!!!!!!!

 

世界で死者が何万人だ、国内で死者が何人だ、県内では何人だ、ということにリアリティを持てないということは「それが身近な誰かではないから関係ない」と思っているからに他なりません。

少なくとも商売をしている以上、たくさんのお客様にご来店していただきたいと思っていますが、このような考えの方について今は全く受け入れられません。

 

ほんま、個人店が長期休業するなんて、決死の覚悟ですよ、ホンマに。

この影響が6月末頃まで続けば、消えていく店が多数あるはずです。

虹やも例外ではないです。

「それでも休業に踏み切った意味」を分かってもらわないと、とてもじゃないけどやってられない。

 

ほんま、家に居てください。

それが徹底されればされるほど、期間が短くできます。

お仕事や生活環境の関係上、やむを得ない人もいらっしゃるかと思います。

可能な限りで結構です、家に居てください。

 

そうすれば、我々のような小さな店も、なんとか生き残れるかもしれない。

なにかと理由をつけて外出はできますが、それによって消えていくかもしれない命と、店の数を想像してみてください。

何度も強調して申し訳ないですが、誰もが願っているのは「一刻も早いコロナウイルス感染収束」です。

今後、影響が1日延びるごとに膨大な閉店情報を聞くことになるでしょうし、その裏にはたくさんの人と家族があります。

一刻も早いコロナウイルス感染収束、です!!

 

そのためには、

理由やなんやは後回しにしてでも「家に居ること」でお願いします!

 

ただの小さなうどん屋からの、心からのお願いでした。